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えがおの黒酢造りで有名な福山町では、福山町産の黒酢を壷酢と呼ぶそうです。 なぜ壷酢と呼ばれるのか? その由来はこの町独自の伝統的製法からきたとされています。
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伝統的製法でえがおの黒酢を造るのには、絶対に欠かすことの出来ない入れ物があります。 それは薩摩焼で出来た壷のことで、この壷はアマン壷と町では言われています。 アマンとは福山町では黒酢を意味することばなのだとか。 何世代と渡ってきた製法を続けていくために、アマン壷は一番大切な仕事をしていると言えるでしょう。 もしアマン壷が無ければ、そもそも黒酢造りをすることが出来ません アマン壷と質の良い丸玄米、綺麗な天然水などの福山町独自の材料を集めて初めて作ることが出来るのです。
数年間、黒酢はアマン壷の中でしっかりと発酵、熟成されるのを待ちます。 熟成すると、酢の色が濃厚な琥珀色へと変化していきます。 そのような見た目から黒酢と呼ばれるようになったのです。 色が濃厚に変わる頃には感触もまろやかになり、それに加えコクも深まります。 えがおの黒酢を造ることは誠にもって少し難しいことです。 ですが、アマン壷の力があれば、福山町の温暖な気候の中に置かれることで、少し難しいお酢造りの流れを効率的に行えるのです。
黒酢を造る際、その99%をアマン壷の中で行います。 アマン壷へ特別な原料と質の高い天然水を入れ、アマン壷は外に置かれます。 アマン壷は福山町の強い日差しに当てられ、日が沈むと今度は錦江湾から吹く冷たい風にさらされます。 そういった自然の環境を上手く利用することで、数年間をかけて黒酢が完成するのを待つ訳なのです。
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